
FOS/SMS
木材の受発注管理「First Order System」現場納品管理「Firstwood Multi System」
お客さまの社員教育の一環としてソフトウェア構築を共同で推進

【概要】
- 木材の発注管理・資材搬入管理システム「First Order System」
- 建築現場への資材搬入管理システム「Firstwood Multi System」の構築
【企業名】ファーストウッド株式会社様
飯田グループホールディングスのグループ会社で木材プレカットおよび集成材をメイン事業とする木材加工市場の大手企業。福井・栃木・⻘森の工場から全国の分譲住宅の建設現場までの配送を手掛ける。
【プロジェクトの開始時期】「FOS」2023年10月~、「FMS」2023年12月~
【プロジェクトのスコープ】要件定義~基本・詳細設計、実装、テスト、運用・保守
【参加メンバー】プロジェクトマネージャー、技術統括(技術選定・アーキテクチャ設計、全体設計)、オフショア開発チーム
【課題】
- 資材発注・発注した木材を現場へ配送する業務が、関係者間で電話・FAX・メールのやりとりが中心となっており、改善したい
- 物流に関する改善が頭打ちになり新たな観点や技術での改革が必要
- 該当部署が現状業務に追われており、システムに関する施策検討の時間やリソース確保が難しい
【成果】
- 紙ベースでおこなっていた仕入れ~販売業務の電子管理してサプライヤから仕入れプレカット業者へ販売する業務を電子管理できる
- 木材加工を行う外注先と木材を運ぶ運送会社、建設現場のビルダー・監督がリアルタイムで情報を共有


プロジェクトの特徴
ソフトウェアの開発より以前に、ファーストウッド様および関連グループ会社様に向けて、物流改善・DX推進の支援を行わせていただきました。(ファーストウッド株式会社様の事例)その支援においては、グループ会社を含む物流数値の整理とダッシュボード構築や物流の全体俯瞰図の作成と課題の抽出、自社の物流ノウハウ強化のための新規事業立ち上げなどを実施しました。
物流改善を実施する中で、ファーストウッド様社内の業務課題及び、全国の取引物流会社様の業務課題を認識しました。その対応策の一部として、木材加工会社・運送会社・建設現場で情報共有を行い、柔軟に配送手配状況を確認できるように「FMS」を構築しました。
一方、FOSは、開発の内製化の支援を行ったプロジェクトです。お客さま社内での内製化を見据えて、お客さま側のプロジェクトメンバーも開発に携わっていただき、ネバーマイルがスキル獲得を支援しました。この体制のプロジェクトは初の試みでしたが、お客さまとの距離が縮まり、同じチームの一員として「お客さまのその先にいるお客さま」を見据えてプロジェクトを進められました。
プロジェクトメンバー
桑原裕哲(取締役CTO)
教育とプロジェクトの進捗のバランスは難しい部分でした。すべてをネバーマイルが担当すれば進捗は上がりますが、お客さまのスキル獲得の目的を達成できません。そこでフロントエンド、バックエンド、機能実装などの役割を明確に分割し、各メンバーが自身の担当範囲を確実に把握できる体制を整備しました。特殊なケースではありますが、この経験で得られた知見を活かし、今後も同様の取り組みにチャレンジしていきたいと考えています。
松浦みはる(デザイナー)
画面デザインとシステムのロゴ制作を担当しました。「First Order System」(木材の発注管理システム)の初期画面デザインを担当と、後続プロジェクトの「Firstwood Multi System」(建築現場への資材搬入管理システム)ではプロジェクト開始から関わり、お客さまと直接対話をしながら、実際の業務に即して画面をブラッシュアップしていきました。
ネバーマイルのソフトウェア構築では、画面デザインにも実データを反映させます。そうすることで具体的な業務シーンをイメージしてお客さまと目線を揃えることができ、業務について具体的な質問や提案が可能になります。このプロセスを経て「お客さまの業務改善をゴールとして目指す」というネバーマイルのソフトウェア構築の要を体感できた気がします。
今後もFOS・FMSの次のフェーズを進めるのに関わりたいと思ってます。デザインだけでなく実装指示をエンジニアさんへ出していけるようになること。画面デザインの品質を上げ、実装のスピード上げること、開発のスピードを上げられるようになること。業務理解を上げて提案ができるようになること。など。
システムの全体像を理解し、要件定義からリリースまでの工程を理解を深めていけるよう、プロジェクトを通して成長していきたいです。