Sky Hub

マルチモーダルに対応した
配送管理システム「SkyHub®︎TMS」の構築

人口減少や高齢化が進行する地域で、車両とドローンを組み合わせた配送手段を提供

SkyHub®︎TMSイメージ

【概要】

地域物流を効率化、最適化する配送管理システムの構築

【企業名】株式会社NEXT DELIVERY様
産業用ドローンの構造技術およびライセンスビジネスを展開するエアロネクストのグループ企業。過疎地をメインに、ドローンだけでなくトラックやその他リソースを活用した次世代のロジスティクスを描くスタートアップ。

【プロジェクトの開始時期】2022年10月から

【プロジェクトのスコープ】要件定義~基本・詳細設計、実装、テスト、運用・保守

【参加メンバー】プロジェクトマネージャー、エンジニア、オフショアチーム

【課題】

  • 人口減少や高齢化が進行する中山間地域や過疎地では、物流の維持や効率化が困難となり、買い物支援や医療品配送などのニーズが高まっている
  • マルチモーダルなリソースが管理できるシステムを構築したい
  • toCからtoBまで幅広い注文フロントからデータを連携したい

【成果】

  • 陸上輸送とドローン物流を組み合わせた新スマート物流「SkyHub®︎」の中核を担うシステムを構築。
  • 車両とドローンを組み合わせた配送手段を提供し、住民の利便性や地域活性化の向上に寄与。
  • 受注データ数:2,300件/月 稼動車両数:170台/月(2024年1月時点)
  • 複数フロントでの受注およびマルチモーダルでの輸送も実現

SkyHub®︎TMSシステムイメージ図

プロジェクトの特徴

地方や過疎地域での物流効率化を目指し、既存の物流ネットワークではカバーしきれない地域特有の課題を解決する仕組みを提供しています。「SkyHub®︎TMS」は、物流の効率化と持続可能性にくわえ、地域活性化を同時に実現するモデルとして位置づけられています。このため地域ニーズに寄り添う設計が最大の特徴です。

このプロジェクトで最も難しかったのは、実業務が確立されていない中での他システムとの連携でした。とくに、外部のルート計算エンジンの計算結果をTMSに取り込む方法や、ドローン運行システムへの配送予定の連携方法の検討には苦心しました。手探りの状態でしたが、想定データを用いて何度もシミュレーションを重ね仕様を決めていきました。

お客さまの声

システムを使った所感

導入以前と比較して、現場での登録作業が大幅に削減され、ドライバーからの配送に関する問い合わせも減少しました。また、管理者がドライバーに連絡せずとも、システム上で配送状況をリアルタイムに確認できるようになり、業務の効率化が進んでいます。

今後の展望

  • 利用拠点の拡大
  • 業務の効率化

プロジェクトメンバー

桑原裕哲(取締役CTO)

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kuwabara

完全なアジャイル開発ではありませんが、デザインベースでユーザーとともに随時改善を行いながら、スピーディかつ柔軟に構築を進めました。また、ルート計算エンジン、ドローン運行システム、そしてGoogle Maps APIとの連携は、ほぼ初めての経験でした。各システムの仕様を理解し、TMSとの連携仕様を確立していく過程で、新たな知見を得ることができました。これらを他のプロジェクトでも活用したいと思います。

ブイダン・ミン(エンジニアリングマネージャー)

本プロジェクトで、初期リリース後の追加開発における進行管理を担当しています。ベトナムの開発チームとの連携も担当し、リソース配分や作業工程の調整を行っています。

構築中にはさまざまな課題に直面しましたが、チームメンバーと知恵を出し合い解決策を見出してきました。このプロジェクトは大規模なものだったため、お客さまやチームメンバーとの連携が欠かせません。その経験を通じて、コミュニケーション能力や時間管理、タスク処理の面で大きく成長できたと実感しています。お客さまからの信頼も深まり、より重要な責務を任されるようになったことで、大きなやりがいとともに、さらなる成長への意欲が湧きました。

現在、システムの基本機能は安定稼働していますが、今後の運用フェーズではパフォーマンスの向上に注力したいと考えています。具体的には、CICD技術の導入によるデプロイ作業の自動化でコスト最適化を進める予定です。さらに、お客さまの業務要件への理解を深め、システムの多機能化を通じてプロジェクトの価値をさらに高めていきたいと考えています。さらなる価値創造に挑戦していく所存です。

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