
Minh Bui
ブイダン・ミン責任感と感謝を胸に、ベトナムIT市場と世界をつなぎ、新たな価値を創造する

プロフィール
エンジニアリングマネージャー
ベトナム出身。ハノイ工科大学でITを専攻し、卒業後、日本でキャリアをスタート。DX化のソリューションを提供する企業でソフトウェアエンジニアとして多様なプロジェクトに携わり、システム開発や業務のデジタル化に貢献。さらなる大規模プロジェクトとグローバル環境での挑戦を求め、ネバーマイルのシステム開発プロジェクトに参画。ここでは、クラウド、AI、技術マネジメントの分野において知識を深め、エンジニアリングマネージャーとしてのスキルを磨く。2024年、ネバーマイルにコアメンバーとして正式入社し、技術力の向上とベトナム支社設立の推進を担当。現在は、システム開発の最前線で活躍すると共に、ベトナムと日本の橋渡し役を担い、強固で革新的な開発チームの構築に貢献している。仕事以外では、最新技術の探求に加え、テニスでリフレッシュし、ベトナムコーヒーを楽しむのが趣味。今後も自己成長を続け、技術革新に貢献し、日本・ベトナムのみならず、世界規模でIT業界に影響を与えることを目指している。

ここには働くモチベーションを強くする挑戦がある
―ネバーマイルに入社するまでの経歴を教えてください。
子どもの頃から、日本のアニメや漫画が大好きで、ワンピース、ナルト、ドラゴンボール、進撃の巨人 などに夢中になっていました。ただの趣味にとどまらず、それがきっかけで 日本語を学びたい、そして 日本の文化を深く理解したい という強い思いを持つようになりました。
その夢を叶えるため、私はハノイ工科大学のHEDSPIプロジェクトに進学しました。このプログラムは実践的なIT教育と日本語・日本文化の学習を融合させたもので、日本で働くための確かな準備ができる環境でした。
大学3年生のとき、日本企業が主催するジョブフェアに参加し、ある企業の面接を受けました。ありがたいことに 内定をいただき、日本でのキャリアへの第一歩を踏み出しました。
そして、日本に来てからの5年間、ソフトウェアエンジニアとして、多様なシステム開発に携わりながら、スキルを磨き、視野を広げてきました。日本の技術環境の中で、より成長し続けることを目指しています。
―エンジニアとして経験を積む中で転職を考えたのはなぜですか?
ネバーマイルのCEO、深作に出会ったのは友人の紹介です。深作から会社の話を聞き「挑戦できることが多い会社だな」と感じていました。そこで、前職では副業が許可されていたこともあり、2-3年前からネバーマイルのソフトウェア構築のプロジェクトに携わらせてもらうようになったんです。
副業で関わったプロジェクトのひとつにSkyHub@TMSプロジェクトがあります。現CTOの桑原とプロジェクトの進捗管理を担い、ソリューション提案を行ったり、ベトナムで開発チームを組織して技術サポートをしたりしました。
エンジニアとしての仕事だけでなく、プロジェクトマネジメントなどさまざまな業務を経験することで、自分の成長を実感できましたね。もっと挑戦したい。そう思うと同時に、深作から「一緒に働かないか」と誘われ、転職を決めました。
―ネバーマイルでの仕事は、前職での体験とは違うものでしたか?
前の会社は規模が大きく、一人ひとりのエンジニアの役割が明確でした。ただそのことが、私にとっては“制約がある”と感じる要因にもなっていたんです。
私はソフトウェアエンジニアとして働いていましたが、それだけでなく新しい技術を学び、視野を広げたいと考えていました。そこで、クラウドやAIに挑戦したい、またはプロジェクト管理にも関わりたいと上司に相談しましたが、「その分野はすでに担当者がいる」「経験が足りない」と言われ、なかなかチャレンジできる機会がありませんでした。
ネバーマイルでは、自分のアイデアや挑戦したいことを前向きに受け止めてもらえます。 そのおかげで、自分の業務の幅を広げることができ、現在はエンジニアマネージャーとして、マネジメント業務を担当しながら、新しい技術にも積極的に取り組んでいます。
チームで協力し合い、最適解を見つけながら進むという働き方も初めての体験でした。みんなで困難を乗り越えた時の達成感。自分が構築に関わった製品をお客さまが使い、その結果として社会に価値が提供される様子を目の当たりにした時の高揚感。すべてがチームの努力の証しだと感じられ、誇らしく思います。
ネバーマイルで働くことが、私の仕事へのモチベーションに強くつながっています。

メンバーのサポートを後ろ盾に手にした勇気
―ネバーマイルはどういう会社だと思いますか。
ネバーマイルは、責任感を持ち、挑戦を恐れず、常に前進し続ける人々が集まる会社です。私たちは困難から逃げるのではなく、立ち向かい、それを乗り越えていきます。すべてのメンバーが革新の精神を持ち、学び続け、最後までやり遂げる強い意志を持っています。これは単なる文化ではなく、ネバーマイルのDNAそのものです。
また、ネバーマイルのメンバーは常に挑戦を求め、難しい仕事にも積極的に取り組みます。困難を恐れるのではなく、それを成長の機会と捉えています。その結果、個々のスキルが向上するだけでなく、創造的なアプローチで課題を解決できる強いチームが形成されています。
さらに、ネバーマイルは最先端技術の導入にも積極的です。単にトレンドを追うのではなく、最新のテクノロジーを積極的に学び、活用することで、業務の効率化と価値の創出を目指しています。新しい技術へのアクセスは、企業の成長だけでなく、個々のメンバーが優れた専門家へと成長する機会にもなっています。
そして最も大切なのは、ネバーマイルのメンバーが感謝の心を大切にしていることです。自分が挑戦できる機会があること、素晴らしい仲間とともに働けることへの感謝の気持ちを忘れません。「この素晴らしいチームと働けることを嬉しく思う」「挑戦を支えてくれてありがとう」といった言葉が日常的に交わされています。これは単なる文化ではなく、ネバーマイルの核となる価値観であり、専門性だけでなく、思考や姿勢の成長にもつながっています。
ネバーマイルでの仕事は、単なる業務ではなく、常に挑戦し、学び、成長し続ける旅のようなものです。
―言葉の問題でコミュニケーションに困ることはありませんか?
ありますが、自分の考えを伝えたいのにうまく伝えられない時、ネバーマイルでは必ず誰かが手伝ってくれるんです。
前職ではベトナム人のスタッフがいたのでベトナム語でばかり話していました。そのため日本語に自信がなく、日本人の上司への報告が遅れぎみになることもありました。間違ったことを言うのではないかと、日本語で話す勇気が持てなかったのです。
ネバーマイルでは、間違った日本語を使ってしまっても「こう言ったほうが正しく伝わるよ」とみんなが教えてくれ改善ができます。おかげで自分の日本語に少しずつ自信がついてきましたし、勇気を持って話せるようにもなりました。
するとお客さまと直接話す機会が増えました。日本での商談は日本語力だけでなく、日本のビジネス文化の理解が大事だということも、身をもって知ることができました。これもネバーマイルのみんながサポートしてくれたおかげです。
海外で働くビジネスパーソンにとっては、自分と異なる文化を持つ現地の人たちと円滑に仕事を進めるスキルはとても重要です。ネバーマイルに入社することで、エンジニアとしての技術や知識だけでなく、ビジネスパーソンとしての知見と、失敗を恐れず挑戦しそこから学んで成長するという体験を手に入れられました。
ビジネス分野での成長も視野に
―エンジニアとしてこれから力を入れたいことはありますか?
将来的には、AIを活用して業務の効率を向上させるだけでなく、人々の生活をより良くするプロダクトを作りたいと考えています。その目標のために、AIに関する知識を蓄積しながら、関連する課題についても学んでいます。現在はAIエージェントの開発にも携わっており、それが目標に近づく一歩になっています。
近い目標としては、技術によってシステム構築での課題解決をしていきたいと思っています。たとえば、案件をいただいてからシステムの運用に至るまでの工程。整理・削減するツールやプロダクトがあれば工数が減らせます。開発側にとっては空いた時間を重要な業務に集中できるし、お客さまにもコストや時間の面で価値を提供できます。そんなことを考えています。
また、技術だけでなくビジネス分野でも成長したいと思っています。
―ネバーマイルのベトナム展開に取り組んでいらっしゃるのは、その先鞭になりますね。
そうですね。ネバーマイルでは2025年中のベトナムでの子会社設立を計画しています。その中で、私がハブとなって、現地でのエンジニア採用や子会社設立の準備を行うようにと任命いただきました。
子会社設立後には経営も担わせていただく予定です。すでに開発チームには3名のベトナムスタッフを採用しました。今後はさらに増やして、数年後にはしっかりと会社に貢献できる存在になっていたいと思っています。責任が大きいですが、だからこそやりがいがあります。
私個人としても初めてのことばかりです。ベトナムのメンバーをしっかり管理できるマネジメントスキル、経営のためのコスト感覚や戦略的な思考も身につけたいです。この経験によって、ビジネス分野で成長したいという目標にも近づけるかもしれませんね。
―ベトナムメンバーも含め、どんな人と働きたいですか?
ベトナムでのリクルーティングでは自分の経験を踏まえて話をしています。ネバーマイルでは最新の技術や知識を学べることに加え、開発者だけでなくプロジェクトマネージャーにもなれる。さまざまな挑戦ができると伝えています。
そんなネバーマイルの環境を自分の成長につなげるためには、3つの重要なポイントです。責任感、感謝の気持ち、挑戦を恐れない姿勢。
これは絶対に必要だと思っています。責任をもって、失敗を恐れず何度でも挑戦することができる人と一緒にチャレンジしていけるとうれしいですね。
