2022.10.17
高末株式会社様
TLS(Takasue Logistics Service)構築
課題整理 要件定義 システム設計・開発
保守運用
CLIENT
高末株式会社様
事業本部
構内事業兼仕ステム事業
上席執行役員
明壁 様
高末株式会社様
事業本部 構内グループ
グループ長
永田 様
高末株式会社様
事業本部 仕ステムグループ
グループ長
金子 様
PROJECT
東海地方を拠点に、物流サービスを行う高末株式会社様。
荷主様の注文情報及び請求情報を連携したシステムの設計・開発を行いました。
これまでFAXなど紙ベース、エクセルでの依頼だった受注管理業務を効率化し、荷主様側と配送を行う高末様側の双方が使いやすい受注管理システム、TLS(Takasue Logistics Service)を構築しました。
課題
  • お客様からの配送依頼方法がFAX注文やエクセルでの依頼など、形式が統一されていないため、書類の仕分けや基幹システムへの手入力など事務作業に時間がかかっている
  • 高末様の事務作業の手間だけでなく、荷主さまでもリファックスの管理などの作業が発生し、双方の事務作業に手間がかかっている
施策
  • 要件定義フェーズにおける現状課題の整理と新業務設計
  • 画面デザインを含む設計フェーズの実施
  • クラウド技術(AWS:Amazon Web Service)を利用した開発フェーズの実施
  • 保守運用フェーズで実際のシステム利用サポート
今後に向けて
  • TLSと連携した運送業務管理システムを拠点展開し、拠点間の配送管理を効率化
  • TLSと荷主様の基幹システム等を連携し、さらなる業務効率化と荷主様との関係構築を追求
INTERVIEW
TLSを導入した後の取組み
-社内・社外ともにTLSの使い方に対する理解は進んでいますか?
深作さん:
TLSを導入して、しばらく経ちましたが状況はいかがでしょうか。
金子さん:
少しずつ利用が進んでいます。説明資料を作り、分担して説明を進めていて、パートナーである運送会社の登録から増えている状況です。荷主様はこれから説明を行います。
明壁さん:
ネガティブな反応は今のところないですね。
社内は全所、説明は終わっています。請求書も全てTLS 経由でやってもらうようにしています。
事務さん側も打ち込みが減って楽になったと聞いています。
金子さん:
現場との打ち合わせを進めていくなかで、具体的にどう運用していくのかの問い合わせも結構来ているので、あとは現場で運用がスムーズにいけばシステムの浸透が進んでいきます。
配送業界における共通の課題とは
-今回のTLSの取組みを経て次なる課題は何でしょうか?
深作さん:
今回のTLSのような受注管理システム、結構いろいろな会社から、ぜひ我が社でもやりたいと言って頂けることが多くあります。
永田さん:
いいですね。広がりがあって。
深作さん:
他の会社でも課題はほぼ同じです。配送の依頼をエクセルやFAXで受けていて、納期回答をリファックスしております。それで今、他社でもどんなシステムがあったら嬉しいのかをヒアリングしているところですね。
明壁さん:
なるほど。集荷と荷下ろしという概念は一緒で、運ぶ荷物の商品情報の部分が変わるということですかね。
深作さん:
はい、その通りです。せっかくそういった取り組みが出来そうなので、一緒にチームを作って他の業界の配送の課題に取り組めないかと思いました。
明壁さん:
いいと思います。知見も広がりますね。ただ、私たちも道半ばですけどね。
金子さん:
そうですね。まだまだですよね。
配車システムは手打ちでエクセルなので、順番に取り組んでいかないといけないですね。
深作さん:
相談いただいている会社様も配車はエクセルなので、これだけやってもまだ効果は半分くらいであるという点なども話していただければ幸いです。
金子さん:
仕組み化していくには順番がありますからね。まずはエクセルの連携を可能にするというステップから始めて、基幹システムにつなぐところからですね。
運ぶ荷物が変われば、配送の仕方も変わる
-せっかくなので、他業界の配送についての議論をしてみました。
深作さん:
TLSは、表(依頼側)と裏(管理側)が一体なので、依頼された荷物をどのように車に割り付けるかを考えて作られています。ただ、運ぶものによっては、荷主側と運送会社側の機能を変えないといけないこともあります。
金子さん:
なるほど。運ぶものの違いというと、業界によってどのような違いがあるのでしょうか。
深作さん:
例えば鉄鋼業界では、1回の荷物の依頼が30トン程度の大きな塊できます。そのため、30トンの荷物の中で、運送会社が配送可能なものをピックアップして納期回答しています。つまり部分配送になるわけです。
明壁さん:
鉄鋼業界のように、1回の依頼情報に対して配達が一部完了になるなら、1-1、1-2のように分割して管理しないといけないわけですね。
深作さん:
はい、その通りです。今の議論のように、他業界での受注システムに関しても、金子さんのようなシステムと運送の両方がわかる方に来てもらって、要件定義を一緒にやって頂けると議論がしやすいと考えております。
明壁さん:
他業界を知るのもいいですよね。TLSを基軸に広がっていくのが面白いです。
TLSの今後の可能性について
-TLSをベースにしたシステムを他社へ展開していくという考えはいかがでしょうか。
永田さん:
TLSで作ったシステムのパーツを共通では使えないのでしょうか。
深作さん:
ちょうど私もその話をしようかと思ってました。
部分的には可能だと思います。
永田さん:
きちんと共通化できるパーツの定義をしたら、他社でも使ってもらえる可能性が出てきますね。
そういう座組み、あると思いますね。商売になります。
深作さん:
運送会社の基幹システムは、AS400のような伝統的なシステムを使ってるところも多く、TLSのような個別のシステムと直接連携するのは難しいです。では、どのように連携するのかというと、間に何か仕組みを入れる必要があります、そういった連携もセットでやることができたら、ハードルが下がってくると思います。間の仕組みの部分はオフショアの会社様を使うのもいいかと思います。
明壁さん:
なるほど。そこを解決すれば、単体でも売れるかもしれませんね。
あとは本気で売ろうとするかどうかだけですね。
永田さん:
システムの中長期計画にもなりえますね。
明壁さん:
本気で売ろうとするならレベルを変えないといけないですね。
営業のレベルもマスターの作りも。もっと考え抜く必要がありますよ。
深作さん:
TLSのユーザーマスタは作りが特殊なので、そこも考える必要がありますね。
別件でドローンの配送についても仕組みを作ったのですが、複数荷物を運んだりするので、別途仕様を作りました。例えばこの時に作ったのを、モジュール化してTLSに移植するというのも可能だと思います。
深作さん:
なので、今後TLSをモジュール化して販売していくとなった時に、他業界の配送の課題に対してみなさんでスタディする時間を設けられたらいいかもしれないですね。
この機能は一般的に「配送」で使える・使えないの判別など。
そこまで活動しているシステムのパッケージって、ほぼ日本にはないはずです。
明壁さん:
本気でその先を見据えるなら、基本部分と他の物を運ぶ場合で使える部分と、パーツ化していかないといけないということですね。
深作さん:
現場情報のツールも同じような話で、基本情報と言われているものがそれぞれの業界でもあって。例えば建築業界だと建築番号があったりとか、鉄鋼業界だと降ろし場のことを、納品場所=納場と言ったり、そういった言葉の違いもあるので、業界ごとのルールや文化って面白いですよね。
金子さん:
言葉の違いって大事ですよね。言葉が違うと全然意味がわからなかったりするので。
深作さん:
なので、金子さんや永田さんが今後、他業界のミーティングに出て頂く時は、業界ごとの違いに対して知識としての面白さも感じて頂けるかと思います。
そういった業界ごとの違いももちろんあるのですが、運ぶものは違ってもやはり配送の依頼に関しては注文はエクセルとかFAX注文なので、課題のベースは似たようなものが多いのですよ。
金子さん:
私たちの経験が役に立てるかもしれないですね。
深作さん:
はい、エクセルの取込みは金子さんたちとT L Sで一緒に作れたので、共通して使えそうです。
おそらく3件ほど同様の案件をやったら、それぞれのいいところをパッケージにできると思います。
明壁さん:
いいじゃないですか、今後に続く取り組みになりますね。
WORKS
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